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shiro(しろ)
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HSP(Highly Sensitive Person:ハイリー・センシティブ・パーソン)は、感受性が鋭く、音や匂い、会話のトーンなど、意識していなくても周囲の変化を敏感に受け取る性質を持っています。
その優しさや共感力がゆえに、「考えすぎ」「思考が止まらない」状態に陥りやすく、日常的に疲れやすいという課題が起きがちです。
この記事では、
- なぜHSPは考えすぎてしまうのか
- 考えすぎが招く日常への影響
- 思考を止めるための具体的な3ステップ
- 自分を責めずに付き合うためのヒント
を、わかりやすくご紹介します。
目次
1. なぜHSPは“考えすぎ”になりやすいのか?
刺激に敏感な脳の構造
HSPは、五感や感情の情報を深く処理する脳の構造を持っているといわれています。
たとえば、人混みの雑踏、相手の何気ない視線、空気のちょっとした変化。
これらすべてをキャッチし、しかも「どういう意味だったのか?」と丁寧に分析しようとするのです。
HSPの脳の働きや、感受性の背景については、医師監修の以下の解説も参考になります。
心が疲れやすくて生きづらい…それは「HSP」かもしれません(サワイ健康推進課)
相手の気持ちを拾いすぎる共感力
HSPは、相手のトーンや表情から「機嫌が悪い?」「気を悪くした?」などを感じ取りやすく、必要以上に深読みしてしまいます。
たとえ相手にそのつもりがなくても、頭の中で「原因探し」が始まり、思考がループしやすくなるのです。
過去を繰り返し思い出す力
感情が伴った記憶はHSPの脳に強く刻まれます。
「前にこう言ったら嫌われたかも…」などのトリガーがあると、何度でもその場面を再生し、自己否定のスパイラルに入り込みやすいのです。
未来の悪いシナリオを先読みする
HSPは慎重で、未来へのリスクを想定して準備しようとします。
しかしその結果、「失敗したら迷惑かけるかも」といった“最悪予想”を延々と繰り返し、不安を自分で増幅させやすくなるのです。
2. 「考えすぎ」がもたらす日常への4つの影響
睡眠の質の低下
ベッドに入っても思考が止まらず、寝つけない・眠りが浅い・中途覚醒…といった睡眠問題が起きやすくなります。
集中力の持続が難しくなる
作業中も「この方法で大丈夫?」と自問自答が続き、成果が出にくくなることがあります。
自己否定の連鎖
「どうしてこんなに考えちゃうんだろう」とさらに思考し、自分を責める悪循環に陥りやすくなります。
他人との関係に臆病になる
「迷惑かけたかな?」「ちゃんと伝わってないんじゃ…?」と過剰に自問し、コミュニケーションへの恐れが生まれることも。
心が疲れやすくて生きづらい…それは「HSP」かもしれません
3. 心がラクになる3つの具体的なステップ
ステップ①:「書く習慣」で思考を外に出す(可視化する)
頭の中がモヤモヤしているなら、紙やスマホのメモに全部書いてみましょう。
- 気になったこと
- 考えた理由
- 感じた感情 を順に書き出すことで、
「思っていること」と「感じていること」が明確になり、脳が整理を始めます。
見えない思考が「透明」に変わる感覚は、自分への理解と冷静さを与えてくれます。
ステップ②:タイマーで“考える時間”に制限を設ける
「あれこれ考えすぎて止まらない…」というときは、「15分だけ考えていい」タイマーをセットしてみましょう。
時間が来たら、
- 短い散歩
- 深呼吸
- 好きな香りや音に浸る
などで、強制的に思考をリセットします。
「考えられるのは15分!」とルールを決めると、頭の中にストップラインができます。
ステップ③:「感情日記」で“思考”と“感情”を切り分ける
たとえば、思考が「〇〇さんに嫌われたかも」と頭の中に浮かんだときは、
- 思考:「××な反応だったから」
- 感情:「悲しい・不安」
のように、書き分けてみてください。
「私は不安なんだ」と気づくことで、思考を客観視しやすくなります。
感情を把握できると、自分を責めず、「今の私はこういう気持ちなんだ」と肯定しやすくなります。
4. 「考えすぎる自分」を責めないで — その優しさは強さです
考えすぎるあなたは、周囲に気を配り、丁寧に接する能力があります。
それは、他人にはない優しさや安心感を与える力でもあるからです。
だからこそ、自分を責めるのではなく、「どうしたらラクになれるかな?」と優しく問いかけてみてください。
5. まとめ
- HSPが考えすぎてしまうのは「敏感な脳」「共感力」「記憶力」「慎重さ」が強く組み合わさっているから
- 思考が止まらないと、睡眠・集中・自己肯定感・対人関係に影響が出やすい
- 「書く」「時間制限」「感情日記」の3ステップで、少しずつラクになります
- 考えすぎる自分は悪くない。むしろ「そのままで大丈夫」
最後に
「考えすぎる」ということ——それは弱さではありません。
それだけあなたが、人や出来事を真剣に受け止めている証です。
この記事でご紹介した3ステップをぜひ試して、
“考えすぎだけど大丈夫”という感覚を取り戻してくださいね。
あなたの心がすこしでも軽くなりますように。