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MBTI診断を受けたとき、「あなたはINFJです」「あなたはESTPタイプです」といった結果だけを見て終わっていませんか?
実はその背後には、心理機能(認知機能)と呼ばれる思考のプロセスが存在しており、MBTIの本質はこの心理機能を通じて理解することにあります。
自分のMBTIタイプがわからない方は、下記の診断サイトでチェックしておくと理解が深まります。
16Personalities(MBTI簡易診断)公式サイト
この記事では、MBTIの土台となる8つの心理機能をわかりやすく整理し、各タイプにおける組み合わせや活用法も解説します。
1. MBTIにおける心理機能とは?
ユング心理学とMBTIの関係
MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、心理学者カール・ユングのタイプ論をもとに、Katherine Cook BriggsとIsabel Briggs Myersが発展させた性格分類理論です。
ユングは人間の心の動きを「知覚」や「判断」といった心理機能によって説明しました。
MBTIはこの理論をベースに、各タイプの認知プロセスを4つの機能セットとして構成しています。
心理機能は「知覚」と「判断」の2種類に分かれる
心理機能は大きく分けて次の2種類があります。
- 知覚機能(Perceiving Functions):世界から情報を得る
→ 感覚(Sensing)/直観(iNtuition) - 判断機能(Judging Functions):得た情報をどう評価・決断するか
→ 思考(Thinking)/感情(Feeling)
さらに、それぞれが外向(Extraverted)または内向(Introverted)の性質を持ち、計8つの心理機能として整理されます。
外向型と内向型で意味が変わる理由
例えば「思考(Thinking)」でも、外向的思考(Te)と内向的思考(Ti)では働き方が異なります。
- Te(外向的思考):客観的な事実や成果を重視し、効率や論理を外に示す
- Ti(内向的思考):理論や原理にこだわり、内面で思考を深める傾向が強い
このように、同じ機能でも内向性/外向性の方向性によって行動パターンや価値観が変わってきます。
2. 心理機能8つの基本一覧と意味
MBTIにおける心理機能は、以下の8つに分類されます。
感覚(Sensing)系:Se / Si
- Se(外向的感覚):今この瞬間の五感的な情報に強く反応。行動的で即応性が高い
- Si(内向的感覚):過去の経験や記憶に基づいて物事を捉える。保守的で安定志向
直観(iNtuition)系:Ne / Ni
- Ne(外向的直観):アイデアを次々に展開するタイプ。ひらめきや可能性に敏感
- Ni(内向的直観):未来のビジョンや直感的な洞察に重きを置く。抽象思考に優れる
思考(Thinking)系:Te / Ti
- Te(外向的思考):効率と結果重視。外部の論理的な仕組みを使って判断する
- Ti(内向的思考):理屈や内部論理の整合性を重視。深く分析し納得することを優先
感情(Feeling)系:Fe / Fi
- Fe(外向的感情):他者の感情や社会的な和を重視。共感と調和を大切にする
- Fi(内向的感情):自分の価値観や信念を基準に判断。ブレない個人主義
3. タイプ別の心理機能セット例(16タイプの理解に)
MBTIの各タイプは、4つの心理機能(主機能・補助機能・代替機能・劣等機能)で構成されています。以下はその代表例です。
タイプ | 主機能 | 補助機能 | 代替機能 | 劣等機能 |
---|---|---|---|---|
INFJ | Ni | Fe | Ti | Se |
ESTP | Se | Ti | Fe | Ni |
INTP | Ti | Ne | Si | Fe |
ESFJ | Fe | Si | Ne | Ti |
- 主機能:最も得意で自然に使える機能
- 補助機能:主機能を支える重要なサブ機能
- 劣等機能:無意識的で扱いが苦手だが、成長の鍵にもなる
この構成を理解することで、自分の行動傾向や心の働きがより深く見えてきます。
4. 心理機能を知ることで分かること
自分の思考・行動の癖を言語化できる
「なぜ自分はこう感じるのか」「この場面でなぜ違和感があるのか」それは主機能・補助機能の使い方に起因しているかもしれません。
心理機能を知ることで、モヤモヤの理由が明確になり、言語化が可能になります。
他者との違いを受け入れやすくなる
人それぞれに異なる心理機能セットがあるため、自分とはまったく違う思考パターンを持つ人とも出会います。
- Feタイプが共感を求めているのに、Tiタイプは分析で応えようとする
- Seタイプは行動的なのに、Niタイプは深く考えて動かない
こうした違いも、「心理機能が違うから」と理解できれば、対立や誤解を減らすことができます。
成長には「劣等機能」の理解も必要
MBTIでは、最も扱いにくい劣等機能をどう活かすかが、成熟や成長のカギと言われています。
たとえば、INFP(Fi主機能)の人が劣等のTe(外向的思考)を意識的に鍛えることで、
- 自分の想いを相手に伝えられるようになる
- 感情だけでなく、行動に落とし込めるようになる
といった変化が起こります。
まとめ
MBTIタイプは、単なる4文字の記号ではありません。
その背後には、ユング心理学に基づく深い「心理機能(認知機能)」の構造があり、それを理解することで自分自身の内面や他人の行動をより立体的に把握できるようになります。
心理機能を学ぶことで、自己理解だけでなく人間関係にも大きなヒントを得られるはずです。
ぜひこれを機に、MBTIを「分類ツール」から「成長の道具」として活用してみてください。