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私たちは日々の生活や仕事の中で、「これって正しいの?」「どちらを選べばいいんだろう?」といった倫理的なジレンマ(道徳的葛藤)に直面することがあります。
たとえば「ルール通りに動くか」「困っている同僚を助けるか」といったような場面です。
そんなとき、人によって判断のしかたが大きく異なると感じたことはありませんか?
実はMBTI(16タイプ性格診断)を通して、その違いには性格タイプが影響していることが見えてきます。
この記事では、MBTIの視点から「倫理的ジレンマ」への考え方や行動傾向をタイプ別に紐解きます。
1. MBTIの「T(思考)」と「F(感情)」の違いと倫理判断
MBTIにおいて、判断の方法を大きく分けるのが「T(Thinking/思考)」と「F(Feeling/感情)」の違いです。

T(思考)タイプ
- 客観的な事実やルール、合理性に基づいて判断する傾向があります。
- 「正しいか・間違っているか」を重視し、個人の感情よりも全体の整合性を優先します。
- 倫理的ジレンマにおいては、感情に流されず一貫性のある判断を下すタイプです。
F(感情)タイプ
- 人の気持ちや関係性、共感に基づいて判断する傾向があります。
- 「誰かが傷つかないか」「思いやりがあるかどうか」が重要です。
- 倫理的ジレンマでは、状況に応じた柔軟な判断や、誰かのためを思った行動を選びやすいです。
このT/Fの違いは、各タイプの「正義」や「優先する価値観」に大きく影響しています。
2. MBTIタイプ別・倫理的ジレンマへの対応傾向
以下では、代表的なMBTIタイプそれぞれの倫理的ジレンマへの向き合い方を解説します。
INFP(仲介者)
- 判断傾向:内面の価値観と理想に従う。
- ジレンマへの向き合い方:自分の信じる「本当の正しさ」を最優先にします。他人の気持ちにも敏感で、全員が納得できる選択を模索しますが、感情の板挟みで葛藤を抱えやすい一面も。
- 強み:揺るがない信念と、人に優しい選択を重視する深い共感力。
INTP(論理学者)
- 判断傾向:論理性と原理原則を重視。
- ジレンマへの向き合い方:感情や常識よりも、「論理的に一貫しているかどうか」を軸に判断。一般的なモラルに対しても、自分で意味を見出して納得できなければ従わない独自の価値基準を持つ。
- 強み:ブレのない理知的判断と、自立した倫理観。
ESFJ(領事)
- 判断傾向:人間関係の調和と他者への配慮を重視。
- ジレンマへの向き合い方:自分よりも他人の気持ちや立場を考え、「みんなが傷つかない道」「角が立たない選択」を選びやすい。感情的な平和と集団の一致を優先する傾向がある。
- 強み:相手を思いやる行動力と、現実的で調和的な判断力。
ENTP(討論者)
- 判断傾向:多角的な視点と可能性を重視。
- ジレンマへの向き合い方:伝統的なルールにはこだわらず、「もっと良いやり方があるのでは?」と柔軟に考えるタイプ。答えは1つではないという前提で、創造的に道を探す。
- 強み:固定観念に縛られず、常に改善を求めて動ける柔軟さ。
ISTJ(管理者)
- 判断傾向:ルール・秩序・信頼性を重視した現実的判断。
- ジレンマへの向き合い方:法律や組織のルール、社会的規範に従うことが「正しさ」だと信じています。個人の感情に流されることは少なく、冷静かつ客観的に判断しようとするタイプです。曖昧さを避け、明確な基準を求める傾向があります。
- 強み:一貫した基準と責任感ある行動で、信頼されやすく、組織や社会にとって安定した存在。
ISFJ(擁護者)
- 判断傾向:伝統・調和・思いやりを重んじた共感型判断。
- ジレンマへの向き合い方:「相手の立場で考える」ことを何よりも大切にします。個人よりも「みんながうまくいくこと」「安心できる選択」を優先し、時には自分の感情や立場を後回しにしてしまうことも。温かさと責任感を併せ持った、静かな支え役です。
- 強み:人の気持ちを大切にしながらも、秩序や安定にも目を配れる“心優しき守護者”。
ENTJ(指揮官)
- 判断傾向:合理性と成果重視のリーダー型判断。
- ジレンマへの向き合い方:「どうすれば全体にとって最善か?」を基準に、迷いなく決断を下します。感情や個人的な事情は判断から排除し、効率性と戦略性を優先。冷たく見えることもありますが、それは結果を出すことに責任を持っている証拠です。
- 強み:組織全体を見通す力と、プレッシャーの中でもリーダーとして正しい選択を貫く強さ。
ENFJ(主人公)
- 判断傾向:共感・理想・周囲の幸福を重視。
- ジレンマへの向き合い方:高い道徳観を持ち、「自分にも他人にも誇れる選択」を探し出そうとする。感情と理想の両方を大切にし、みんなが幸せになる道を本気で考える。
- 強み:人の心に寄り添いながら、社会的にも正しい道を示せるカリスマ性。
INTJ(建築家)
- 判断傾向:自己の信念と合理性をベースに、一貫した判断を下す。
- ジレンマへの向き合い方:感情に惑わされず、状況の全体構造や将来的な影響を見通して判断します。
「長期的に最善かどうか」を重視し、非情に見える決断でも、内なる正義感に従って動くタイプです。 - 強み:倫理観のブレが少なく、軸が明確。
INFJ(提唱者)
- 判断傾向:内面的な理想と他者への共感を統合した判断。
- ジレンマへの向き合い方:理想主義的な倫理観を持ちながらも、他者の心に深く寄り添い、「正義」と「優しさ」のバランスを取ろうとします。
判断に時間がかかることもありますが、誰も傷つけない道を模索する姿勢を貫きます。 - 強み:高い道徳意識と人間的な理解力。
ESTJ(幹部)
- 判断傾向:ルール・規律・組織的な秩序を優先する判断。
- ジレンマへの向き合い方:個人的な感情や人間関係よりも、社会的に正しいかどうか(ルール・規則)を重視します。
職場などでは特に「公平性」「責任感」から行動し、例外をつくらないよう努力します。 - 強み:倫理的判断において一貫性がある。
ESFP(エンターテイナー)
- 判断傾向:その場の感情や周囲の人間の反応を重視。
- ジレンマへの向き合い方:誰かが傷つくような状況には心を痛め、目の前の人の幸せや安心感を大切にする判断をしがちです。
一方で、深く考えるよりも感覚的に動いてしまう面もあり、後から葛藤を抱えることもあります。 - 強み:人間的なあたたかさと共感力の高さ。
ISTP(巨匠)
- 判断傾向:合理的かつ実用的な視点で物事を見る。
- ジレンマへの向き合い方:感情に流されず、「どの選択が実際にうまく機能するか」を考えて判断します。
理屈に合わないことや無駄な感情的対立を避け、静かに正解を見つける職人タイプ。 - 強み:感情に左右されず冷静な判断ができる。
ISFP(冒険家)
- 判断傾向:自分の内なる価値観と調和するかどうかを大切にする。
- ジレンマへの向き合い方:他者への優しさと、自分の美学(道徳観)に沿った選択をします。
押しつけられた正義ではなく、「私はこうしたい」と静かに選ぶ独自の倫理観を持つタイプ。 - 強み:情に厚く、感性に根ざした誠実な行動ができる。
ESTP(起業家)
- 判断傾向:現実的・実利的な基準で即断即決。
- ジレンマへの向き合い方:「今この場で何が一番良い結果につながるか」を即座に判断し、スピード感のある実行力で乗り切るタイプ。
倫理観よりも「成果」に意識が向きやすく、場合によってはルールよりも効率を選ぶことも。 - 強み:困難な状況でもすぐに動ける判断力と柔軟性。
ENFP(運動家)
- 判断傾向:可能性・未来・個人の尊厳を大切にする。
- ジレンマへの向き合い方:誰もが納得し、心から納得できる答えを探し出そうとします。
情熱的な直感と人間的な温かさで、「みんながハッピーになれる道」を模索し続けるタイプ。
時に迷いやすいものの、理想に向かって柔軟に動けるのが特徴です。 - 強み:多様な視点を尊重し、対話のきっかけを作れる。
3. 倫理的ジレンマにおけるMBTIタイプ間の相互理解
MBTIタイプによって、正しいと感じることも、譲れない価値観も異なります。
だからこそ、「自分と違う判断=間違い」ではないと認識することが、まず大切です。
たとえば…
- TタイプがFタイプに「感情に流されてる」と思う
- FタイプがTタイプに「冷たい」と感じる
…こうした誤解は、価値観の違いにすぎません。
それぞれのタイプの背景を理解することで、対話や協力の可能性がぐっと広がります。
4. まとめ
倫理的ジレンマに正解はありません。
しかし、MBTIを活用することで、自分や相手がどういう価値基準で判断しているかを理解しやすくなります。
- 「TかFか」という大きな判断傾向の違い
- 各タイプごとの価値観と行動傾向
- お互いを否定せず、違いを活かす意識
これらを意識するだけで、複雑な問題にも冷静で建設的に向き合う力が育まれていくはずです。