HSP 心理学・性格診断

HSPが褒められるのが苦手な本当の理由と、心が軽くなる3つのステップ

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「褒められるのが苦手」そんな自分に、違和感を覚えたり、自己否定的になってしまうことはありませんか?

人から好意的な言葉をかけられているはずなのに、なぜか心がザワついたり、居心地が悪くなってしまう。

その感覚には、HSP(Highly Sensitive Person)=繊細さん特有の心の動きが関係していることがあります。

この記事では、「なぜ褒められるのがつらいのか?」という深層心理をひも解きながら、心が少し軽くなる3つの具体的なステップをご紹介します。

褒められることへの苦手意識の深層心理

過去の経験が影響している可能性

HSPの方は、人からの言葉や態度を繊細に受け取り、深く記憶する傾向があります。


そのため、「過去に褒められたあとに期待が膨らみ、プレッシャーに変わった」「表向きは褒められても、裏で否定された」というような経験があると、それが心の“防衛反応”となって残ることがあります。

「褒められる=期待される=応えなければいけない」という無意識のパターンが心に刷り込まれてしまっていると、褒められること自体がストレスになってしまうのです。

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?

HSPは病気ではなく、1996年にアメリカの心理学者であるエイレン・N・アーロン博士が提唱した「生まれ持った神経の性質」を指しています。全人口の15~20%程度、つまり5人に1人はHSPだといわれています。

出典:HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?敏感で生きづらさを感じる・・・うまく付き合うためのヒントを解説

自己イメージと他者評価のギャップ

もうひとつの大きな要因は、自分で思っている自分像と、他人からの評価とのズレです。

たとえば、自分では「まだまだ努力が足りない」と感じているのに、「すごいね」「完璧だね」と言われると、「そんなことないのに…」とモヤモヤしてしまう。

これはHSPに限らず起こりうることですが、HSPの人はそのギャップに対する違和感を強く感じやすいのです。

また、HSPの人は謙虚であることに価値を置く傾向もあるため、他人の好意的な言葉に対して「自分なんかが…」と身構えてしまうことも珍しくありません。

HSPが“褒め言葉”に過剰反応してしまう3つの理由

HSPは、外からの刺激や感情の動きにとても敏感です。


それゆえに、「褒められる」というポジティブな出来事であっても、深く反応してしまうことがあります。

1. 「良いこと=もっと頑張らなきゃ」に変換されてしまう

褒められた瞬間は嬉しくても、すぐに「次も期待に応えないと」「今回以上のことをしなければ」と無意識にプレッシャーを感じてしまう人も多いです。


これは、「いい子でいなきゃ」「失望されたくない」という気持ちが働いているからかもしれません。

2. 褒め言葉の“裏”を読んでしまう

「本当にそう思ってる?」「お世辞じゃない?」といったように、言葉の裏側を読みすぎてしまう傾向もHSPの特徴のひとつです。

人間関係に敏感で空気を読みやすいがゆえに、「相手の本音」と「言葉のトーン」にギャップを感じた瞬間、不安が一気に押し寄せてくることもあります。

3. 褒め慣れていないこと自体がストレスになる

そもそも褒められることが少なかった、または「自分を認める習慣」がなかった人にとって、褒められる経験は“慣れない刺激”として過剰に作用してしまうことも。

そんなときは、「褒められて嬉しい」よりも、「どう返したらいいかわからない」「なんだかムズムズする」といった感覚が先に来るのです。

心が軽くなる3つのステップ

ステップ1:自己理解を深める

まずは、自分がどうして褒められると緊張したり不安になってしまうのか、その感情にゆっくり向き合ってみましょう。

  • 褒められたとき、どんな感覚になるか?
  • それは「嬉しい」ではなく、「重たい」「申し訳ない」「怖い」かもしれません。
  • その感情は、どんな場面から来ているのか? 子どもの頃の経験に結びついていないか?

一度ノートに書き出してみたり、頭の中でゆっくり思い返してみるだけでも、無意識に抱えていた思い込みや傷つき体験が見えてくることがあります。

「私はなぜ、そう感じるのだろう?」という問いを持つことが、自分との信頼関係を深める第一歩です。

ステップ2:褒め言葉を受け取る練習

次のステップでは、「褒められる」ことに少しずつ慣れていく練習をしてみましょう。


最初はぎこちなくても、「ありがとう」と受け取る練習からで大丈夫です。

すべてを完璧に信じる必要はありません。
「そう言ってもらえてうれしいな」と感じた部分だけでも受け止めるように意識してみてください。

また、自分で自分を褒める練習も効果的です。

  • 「今日、ちゃんと休めた自分、えらい」
  • 「朝のコーヒーを丁寧に淹れられた、自分に優しくできた」

こうした小さな成功体験を重ねることで、自己肯定感の土台が少しずつ整っていきます。

ステップ3:信頼できる人との対話

HSPの人は、安心できる関係性の中でこそ、本来の自分を出しやすくなります。


だからこそ、「この人なら大丈夫」と感じられる相手との会話はとても大切です。

たとえば、

  • 「実は褒められるの、ちょっと苦手なんだよね」と打ち明けてみる
  • 「褒めてもらえたけど、どうしても照れくさい」と共有する
  • 信頼できる人からのフィードバックを意識的に聞いてみる

こういったやりとりの中で、「褒められること=評価されること=不安」ではなく、「自分が思っている以上に、他人は優しく見てくれている」という感覚が育っていきます。

まとめ:褒められることへの苦手意識は、やさしく変えていける

褒められるのが苦手なのは、あなたが「繊細に人と向き合える人」だからこそ。


そのやさしさや真面目さは、まぎれもなくあなたの魅力です。

少しずつ、

  • 自分の内面に気づき
  • 自分で自分を認め
  • 安心できる人とつながることで

褒め言葉が「怖いもの」から「受け取ってもいいもの」へと変化していきます。

焦らなくて大丈夫。
あなたのペースで、“自分に優しくなる”練習を重ねていきましょう。

その先に、もっと自分らしく人とつながれる未来が待っているはずです。

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shiro

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